かんぽ不正の原因→会社風の役所

『かんぽ生命の不正は「過剰なノルマ」で片付く問題なのか 過去から考える』窪田順生氏著がかんぽ生命の不正を述べてるので抜粋してみました。


「営業成績」を動機とした、簡易保険販売にまつわる不正行為は、郵便局の中では郵政民営化以前の90年代から確認されている。
例えば、1970年、山梨の郵便局の保険外交員5名が、「病弱者を探し出して、本人の承諾なしに被保険者とし、自分で簡易生命の保険契約を申し込んだ」(読売新聞 1970年10月12日)という不正が発覚した。彼らは病弱者を「健常者」としての虚偽の事実を書き込んで、被保険者が亡くなってからおりた保険金を懐に入れてた。
1981年には、大分の郵便局でやはり「保険係員3人が、町内のお年寄りら11人を、本人に無断で簡易保険の契約者に仕立て上げ、保険金をだまし取っていた」ことが判明する。

1979年、郵便局の保険外交員5名が病弱者の承諾なしに「健常者」として簡易保険契約を結んで被保険者が亡くなって下りた保険金を懐に入れた。これは悪質ですね。

1981年11人を無断で簡易保険の契約者にして保険をだまし取っていたのも悪質です。

「郵便局」という地域社会で圧倒的な信頼のある肩書を用いるこれらのスキームは、他の保険会社ではそう簡単に真似のできるものではない。


それまでの「個人犯罪」から、徐々に組織的、構造的な不正へと性格が変わっていく。

個人犯罪から組織的、構造的な不正へと変わっていくんだそうだ。

例えば、福島の2つの郵便局では、1994年から1995年にかけて職員たちが「実績を上げるため」に、個人に対して、15人以上で加入する「職域契約」をさせるという不正が発覚している。 また、滋賀の郵便局では2003年から2004年にかけて、簡易保険の契約時に不可欠な健康状態などを聞き出す面接を行わないまま契約するという不正が80件あった。こちらも「営業成績を上げたかった」のが動機だ。
06年に秋田県大館市、横手市の特定郵便局で310件の不正営業が発覚。それを受けて、周辺を調査したら、さらに17の郵便局、73人の職員が370件近くの不正契約を結んでいた。

多くは、小遣い稼ぎや詐欺など私腹を肥すためのものであったが、バブル崩壊後の「失われた20年」に突入し、簡易保険そのものの販売が厳しくなってくると徐々に、郵便局の営業成績維持のため、多くの職員が関わる組織的な「数字のかさ上げ」に利用されるようになったのだ。
日本郵便は民主党政権のときに「再国有化」されてしまった。ここで民間の経営者がイニシアティブをとるはずが、民間の経営者をお飾りにして、裏で役人が権限を振るう「会社風の役所」になってしまった。これこそが、「かんぽ不正」を引き起こした最大の原因である。

氏は、裏で役人が権限を振るう「会社風の役所」が原因だと結論している。

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武富 武馬
[2014年8月8日にくも膜下出血で救急車で運ばれ、意識不明3ヶ月間を経て、奇跡的に後遺症なく半身不随なく退院してます。] 東京出身在住。Pon2 Music-音楽家(New Age、ヒーリング)-あ法論理学-たまにねっと。音楽、生活、論理、よもやま話、長生きしよう!!。着信メロディ。自作の音楽・着信音楽は、オリジナル音源です。テキストサイトも含めて18年になりますが、ごらんになる際は、各記事の日付には注意ください。